「ネウボラって何」
フィンランド語で「相談アドバイスの場所」を意味する支援制度の事です。保健センターの職員の方が研修の講師として招かれ保健センターでの妊娠初期から子育ての主に就学前のいろんな支援の制度のことを話してくれました。
昨今ニュースなどで子供を育てるのにいろんな困難が伴い悲しい事件があるのですがそれに対してどのような支援が行われているのか、私が出産をした27年前と今とではいろんなことが変わっています。
病院で妊娠が分かって心音を確認できた段階で市役所に母子手帳もらいに行き後は個人として定期的に検診に行き出産を迎え新生児の検診を受けるという流れでどちらかと言えば育児や子育ては子供の母親や父親が主体であって行政は普段黒子のようなほんとに検診の時だけお世話になると言うイメージでした。
今の支援はどうなっているのか
国の指導もあり母子手帳は市役所やその出張所で職員が手渡しであったものが、ここ5年ほどは保健センターの職員がいろいろ質問をしてスクリーニングをして妊婦さんの話を1人出産後の支援体制や母親の非言語情報をキャッチしたりする場にしているそうです。
時間を設けて面談をしてと言うのはとても時間がかかるし大変なことだろうとは思うのですが何か困ったときにあの保健師さんに聞いてみようと思えるきっかけになったりと意義のあることらしいです。
特に今はコロナで里帰り出産もできず、父母のサポートも受けられないことから泣きながら保健センターに電話をかけてくる妊婦さんもおられるようです。傾聴ボランティアをしていて感じるのは、お母さん方はとても上手に遊ばせたり一緒に遊んだり他のお母さんとも交流したりまた身なりもきれいに整えて手作りのお弁当を持って育児支援の場に出てこられています。だからといって孤独や辛さを抱えていないわけではなくて、全力投球な分話を聞いてもらいたいと思っている方も多いです。
母子手帳を受け取る時と1歳半健診3歳半検診は保健センターでの集団の検診になっていると言うのは虐待や発達障害の発見を見逃さないためとお聞きしました。確かに3歳の時は歯ブラシを持って大きな部屋で歯ブラシの当て方を皆で学んだ記憶があります。
1歳半検診で発達の遅れがあれば、随時保健センターから育児教室に参加してもらうなどフォローが入るとの事でした。そうした事を受け入れることが嫌な母親もいて今はじっくりその気になってくれるのを待つスタンスで接しているとの事でした。昔は結構強い言い方で参加してもらうようにしていたこともあったようですが今は親を追い詰めないで待つと言う形にしていると聞きました。
産後ケアのサービスも設けられていると聞きこれは地方公共団体によってサービスの内容がまちまちなのでホームページなどで確認をすれば良いと言うことでした。また上の子供がいて面倒を見る人がない場合上のお子さんを連れて一緒に出産で入院することもコロナ前は対応している病院があったそうです。
コロナで色々と制限はかかりますがネオボラと言う支援の体制を聞くことができて有意義な1日でした。