日経新聞の広告で見つけた稲森和夫さんの講演会「なぜ経営に利他の心が必要なのか」参加して来ました。
今年の4月に出来上がったばかりという大阪いばらきキャンパスとても立派でした。
落ち着いた内装に駅からの道でうだるような暑さも吹き飛びました。
グランドホールという会場でしたが音楽ホールのような贅沢さで、トイレのブースの多さ、美しさも感動ものでした。
稲森さんのお話を聞くための心の準備も万端、来賓席の真後ろといういい場所もキープして臨みました。
少し遅れて登壇されましたが、とてもすてきでした。約1時間話してくださったのですが、経営者として従業員を幸せにすることの重責に起業したことを後悔したこと。
物事の判断をする指針をこどもの頃に学んだ「やってよいこと、悪いこと」に置いたこと、従業員を大事にすることは株主さんをないがしろにするものではないこと、第2電電の事業に参加するときには「日本の通信費を安くするための決断だけれど、この判断に、私心はないのだろうか?」と半年決断にかかったこと、JALの再建のときのエピソード。
いろんな本や新聞などで知っていましたがご本人から直接お聞きするのは特別でした。
とても、謙虚な語り口だけれどいろんな批判や厳しい競争にさらされてきてもなお「利他の心」の必要性を一貫してお話してくれました。
立命館大学に2015年6月1日「稲森経営哲学研究センター」が開設され稲森さんの経営哲学を学術的に研究して教育プログラムを作り多方面に発信していくとのことです。