「人は自分を愛するほどにしか人を愛することはできない。」という言葉を聞いたことがありますか?
私は心理学を学んでいます。この言葉を聞いて果たしてそうなんだろうかあいまいな話でよく分からないなと感じていました。もっと以前ならそれは幼い自己愛なのではないかと感じていました。
たとえば
エゴグラムでCP(厳しい私)が高い場合、厳しいということが自分のスタンダードであり自分の中のスタンダードであるということは、よほど気を付けないと自然と周りの人にもそれが当たり前であろうと感じてしまうわけです。
CPが高いということは求めるものが高いわけですから、その人自身仕事や取り組んでいることに高いクオリティをもとめ、内心葛藤して満足していない人も中にはおられると思います。
クオリティ高くいるのはいいことだけれど、こうあらねばという縛りでイライラしては良いことがない、余裕が必要です。もう少し違った言い方をすれば、ありのままの自分を受け入れたうえでのプラスオンであるのが自分らしさを損なわないコツといえます。
またよくあることとして、私さえ我慢すれば丸く収まるなどと妥協をして自分の本来の気持ちを抑えていくと思わぬところで思わぬ形で爆発してしまうなんていうこともあります。
自分を愛することとは・・・
I love you because you are you.
他人を愛するときは条件付きで愛さないように、自分の感情もいったんどんなものでも、
・そう感じているのだなと確認して
・「いいよ、いいよそう感じても」と認める。
・自分はよくやっているよと愛してあげる
これをお題目のように繰り返すのです。
そうすると、満たされない思いをほぐして、緩めることによってやさしい気持ちがよみがえります。
こころにふたをしたりごまかしたりすることによって、自分の本当の気持ちがわからなくなったりこじらせたり周囲との関係も思いもよらないことになりがちだと思います。
不思議なことですが、自分のこころの中のありようが自分の環境を作り上げるのです。
自分の中のプリミティブなものを大切にする
ここまで書いて、乳児や幼児が泣いたり、ぐずったりした時のことを思い出してみます。いったんいろんなことの手を止めて、どうしたのかを聴いて受け入れます。あとでねとかこれが終わってからねというのはこどもがどこか満たされない経験をしてしまいます。すぐ手を止めて聞いた方が早く子どもが納得して気分を変えて遊びだしたりします。
その場で聴いてもらえ、わかってもらったと感じると親子の信頼感が築ける、こどもの自己重要感という大切なものを育むことができます。
自分の気持ちを丁寧に扱う
同じように自分の気持ちも丁寧に扱うのです。自分の気持ちを聴く、相手の気持ちを聴くということがとても大切なことであるということが本当に基本なのだと思います。
大切なのは今を楽しむこと
心理学のお友達とランチを食べていて「なんだか、平日の昼間にランチをしてのんびりしているのは申し訳ない気がする」といったとき「おいしいものを食べたら、おいしいものを作ってあげようという気になるやん」といわれ膝を打った午後でした。
今を楽しんで味わうことの大切を確認しました。