梅田のスカイビルウエスト22階の見晴らしの良いE会議室に150人ほどの親子連れが訪れ三重県の青山高校の不登校チームが主催する「不登校教育フォーラム2016」が行われました。
内容をシェアいたします。
青山高校は全寮制で不登校経験者を4割ほど受け入れていてその生徒たちが高校卒業時98%現役で進路を決めているという実績をもっているという説明がありました。そしてその98%のうちの8割は4年生大学への進学とのことです。
不登校の生徒を持つ親御さんに不登校を克服した生徒が体験したことを話すという今渦中にいる人にとってはとても意味のあるフォーラムなのです。体験を話をするのはフォーラムの司会進行の青田力氏と生徒2人が青田氏の質問に答える形で進められました。
不登校の生徒は二つの大きなストレスをかかえている。一つは勉強が遅れること。もう一つは学校に行っていていないことで親にどう思われるだろうかということ。
朝起きていこうかとするけれどとたんに不安な気持ちにおそわれるそうなのです。そこで親はこどもの不安に触れないで普通に過ごしていくことがこどもにとっていいことなのだということです。もしくは不安を訴えてきたら不安を受容すること。
大きな不安のうちの後者が家庭で癒されることによって、自分が学校に行けていないという自分の問題に向かい合う精神的な時間や余裕が生まれるというお話でした。
いかに親子での家庭の関わりが大切かということについてよくにたケースがあり例として青田氏が話されたのは、不登校中の息子さんがそれぞれ日中自転車で出かけ帰りが遅くなり心配した親が「引きこもりのくせに何をしているんだ」と叱責しもう一人の子の親はそんな県境まで行っていたのか。すごいなと認める言葉をかけたそうです。
叱責された子は、自転車のチューブをさき、部屋からでなくなり、認めた方の子は学校に戻ることを考えだしたとのことです。こころが十分育っていない子ども達だからこそ親の関わり方次第で大きく変わっていってしまうようなのです。
事前募集の質問にゲームについての親からの質問もあったようですが、不安な気持ちを打ち消す手段としてゲームにはまるという子がいる。
子どもとの共通の話題となるように親もやってみる。子どもを和ませるということがとてもいい方向に向うという話がありいかに安定したコミュニケーションが大切なのかよくわかりました。
お読みくださりありがとうございました。