今日の読書
働くのが辛いのは君のせいじゃない 佐々木常夫著
佐々木さんは東レに勤務されていたかたです。自閉症を持つお子さんと育児や自身の闘病に関わる中でうつ病を患った奥さんを抱えながら勤務と両立された人として知っていました。
今現在仕事での悩みを抱えている人への向けた本
職場で自分のことを攻めてしまいがちな人へのエールが込められた本です。自身が大変な中、東レの取締役にまでなった佐々木さんはなぜこうした本を書いたのでしょうか?自己啓発本とは違う本でした。
幸せになるために
佐々木さんのインタビュー記事を読んだことがあって「運命を受け入れること」というのがタイトルになった雑誌の記事に記憶にあったのです。この言葉は佐々木さんが母親から聞いていたそうです。
佐々木さんは「幸せになるために働く」のに幸せになるどころか命を落とす人が後を立たないという事実に心を痛めて本を書いたそうです。
佐々木さん自身の思い
それは佐々木さん自身の経験からきていたのです。佐々木さんの奥さんが自殺未遂を何度か繰り返して極限状態にあった時ピーター・フランクルの「夜と霧」にもう一度、出会ってこの言葉の意味をより深く知ったそうです。かつて一度読んだときにはあまり印象になかったのだけれど読むときの状況によって全然入ってくるものが違うというのです。
先日お話を聞いた出口治明さんが勧めてくれた古典の読書の一覧にもこのピーター・フランクルの「夜と霧」が上がっていました。
ピーター・フランクルの「夜と霧」は7つの習慣で紹介されていて初めて知りました。
同じ本を読んでも受け取るものはそれぞれ違うとは思いますが「夜と霧」は読んでみようと思います。
佐々木さんの著書に
やむことのない過労死事件について「だれかに相談できなかったのか」「聞いてやる人はいなかったのか」と無念の思いを抱かずにいられないのは自分自身の反省と強い自戒があるからなのだ
と書かれています。私も心したいと思います。
大切なのは自分自身を大切にすること
最後に自分自身を愛することが幸せの第一歩と書かれていますが、なくして一番困るものを大切にすることが自分を大切にすることなのだと佐々木さんの本は伝えているのだと感じました。
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