カウンセラーに必要なこと
カウンセラーは自分のことをよく知っておくことが前提。このブログタイトル
「大きな一歩」の意味は自己肯定感を芽生えさせてきたことと綴っています。
23年間専業主婦であった私にとって自己肯定感はとても持ちにくいものでした。
そうした気持ちから私にとって主婦の人が何をどう考えていったら自分を充実させることができるのかとても重要なテーマです。
主婦再生という本
カウンセラーとして、自分自身として、主婦ってなんなのだろうと考えた時にとても役に立つ本だと思いました。サブタイトルが「自分と向き合う10の講座」です。2001年出版、石川結貴著 教育問題、家族問題についてたくさんの取材歴、著書がある方のようです。
出版当時週刊誌「spa!」で「ブレイク・ワイフ」という連載が人気だったようです。
主婦である自分をよく知ること、自分の問題と向き合うことでカウンセリングにもやくだてられるはずと、昨晩今朝とでよみました。
この本は東京近郊のある市の公民館主催の2000年9月から12月まで全10回連続の講座の講師をした筆者が講座を主宰しての気づきを書いたものです。
10回の内容は以下のようです。
- 自己紹介ができますか
- 他人と向きえますか
- 自由な24時間の使い方
- 十年後は何をしていますか
- 十年後に向けて
- おしゃれな心を持てますか
- 主婦ってなんですか
- 母親をめぐる2つの気持ち
- 社会と向き合えますか
- 再生の前に
1番はよくいわれる〇〇さんの奥さん、嫁、おかあさんなどで自分のアイデンティティをなくしていって自分のことをなくしていってしまうというケース。
2番はママ友という頼りにもなるけれど時に狭い範囲でしばられていってしまうというお話です。いまMBSで放送されている「砂の塔」というドラマは見ていてもつらくなってきます。
3番目の24時間の時間キャンバスをどう描いていくのかについても、講座参加者が何も浮かばずという実態と向かい合うことになりました
4番目、5番目と参加していた主婦たちが苦しくなってきて講座をやめていく人が出だします。
講師である筆者が講座をやめていく人が出てきて、メンターである人に相談します。
主婦たちに何らかの答えを提供したらよいのではないかと考えてメンターに問うのです。
私がどれだけ強い人間になったのかと聞かれると返事に困るわね。でももしも私が不満や不安だらけの主婦からなんらかかわって今までのポジションまで歩いてこれたとするならそれは自分で自分の人生に気づいて向き合ってきたからだとおもうわ
主婦の再生とはいうもののすべての人に言えることなのではないでしょうか?高校生でもそう。自営業者も、サラリーマンでもそうです。
主婦に限った話でないと読んでいて思いました。
自分だけが特別大変な状況下で変わらないといけないのはしんどい、無理であると思うのはちがうなと気が付きました。
7番目の主婦ってなんですかの問いに自分は誇りを持っているというものの矛盾や不安定さにも気が付いている。甘えにも気が付いている。ぶれぶれなのです。
再生の意味
この本の再生というのは今はもうないビデオデッキでのビデオのたとえらしいのです。再生していたものをいったん止めて少し納得のいくところまで戻して落ち着いてビデオをみるという意味だそうです。なるほど。
この本のたいせつなところは
- どういう自分でありたいのか
- どういう十年後でありたいのか
- 社会とどうつながっていたいのか
ゆっくり向き合う必要を教えてくれる本です。
お読みくださりありがとうございました。